皆さんは打点カウンターをご存知ですか?
この記事を見ていただいている方の多くは、打点カウンターについての知識をお持ちであるとは思いますが、いまいちピンときていない方のために簡単に説明しておこうと思います。
打点カウンターは通称溶接カウンターとも呼ばれ、スポット溶接の現場で溶接忘れを簡単に監視するために使われる専用機器です。
スポット溶接とは、様々な溶接方法の中の1つの溶接方法です。 溶接は大きく分けて3つの方法(溶接、圧接、ろう接)があります 。
この中でもスポット溶接は圧接に分類される溶接方法で圧力をかける際に電気抵抗を利用して行う溶接方法です。
スポット溶接は溶接部分が小さく見た目的にはかなり綺麗になりますが溶接自体はとても細かい作業になるため打点カウンターが必要になってくるといった次第です。
打点カウンターを用いることで、加工時の溶接電流を感知して溶接打点をカウントアップし、設定打点数で警報音又はライトなどで作業者に完了を知らせることができます。
これによって現場では大幅な不良品の流出を抑えることができます。
ここからはオススメの打点カウンターをランキング形式で紹介しつつ、打点カウンターの特徴についても記載していきます。
【初心者必見‼︎】オススメ打点カウンター3選
1ナビトロン
おすすめポイント
ナビトロンは打点カウンターの中では、かなり有名なブランドで初心者にはかなり使いやすい打点カウンターです。
特徴としてはデータメモリー機能がかなり優秀で、突然の電源断や停電などのアクシデントがあった時でも、しっかりとそれまでのデータを保持してくれるので安心して作業を進められるということが挙げられます。
また大型生産管理表示器、未加工品混入防止シャッター等への接続、工作機の完了停止制御、回転灯の完了表示、警報器等の制御が簡単にできることやカウントUP時に、出力端子台との電気配線により設備を起動停止させることができるのも特徴です。
ナビトロンの最大の特徴は先ほども少し話に出ましたが、データメモリー機能がかなり優秀ということです。
突然の電源断や停電などのアクシデントがあった時でも、しっかりとそれまでのデータを保持してくれるので安心して作業を進められます。
価格もお求めやすいのに加えて、品質もかなり良いので一番オススメの打点カウンターと言えるでしょう。
※上記は筆者の主観に基づいております。
特徴 *2021年8月現在 |
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電源 | C12V / DC24V / AC100V / AC200V 選択 |
2デジタル式打点・生産カウンターAMS-702C
おすすめポイント
- 簡単な設定で基本的な抵抗溶接の打点管理が可能。
- オプションのセンサを使うことによってナット溶接時にナットの欠落を管理することも可能。
- ディップスイッチにより各種設定の変更が可能。
デジタル式打点・生産カウンターAMS -702Cは、先程紹介したナビトロンと違う点として、ナット溶接時のナットの欠落を管理できることが挙げられます。
特徴としてはかなり簡単な設定で基本的な抵抗溶接の打点管理を行うことができるので、初めて使うかたで悩むことなく使うことができます。
またディップスイッチによって各種の変更が可能な点もデジタル式打点・生産カウンターAMS-702Cをお勧めしている要因の一つです。
特徴 *2021年8月現在 |
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電源 | AC100V・220V |
3COUN-TECH lll
特徴 *2021年8月現在 |
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電源 | AC100Vコンセント |
打点カウンターのメリット
少量多品種生産の管理に
少量多品種の生産が多く、現場での作業ミスによる打点不足の製品で、客先への不良製品の流失のトラブルの経験はありませんか?
打点カウンターは溶接打点数の管理に特化し、設置性・操作性を簡素化した専用装置です。
作業現場で、簡単に打点数を管理できるよう様に、作業現場の作業者の声を基に開発した装置です。
打点不足の対策に最適
打点不足を客先に流出をしていまい、対策として検査の強化を行った結果、工数アップに悩んでいませんか?
打点不足発生の原因は溶接作業現場です。本来の対策は、現場での発生リスクの軽減が一番効果的です。
また、作業も検査共に、ヒューマンエラーを起こす可能性がります。
特に単純作業は、優秀な作業者でも、起こりうる可能性があります。
打点カウンターの「価格」について
スポット溶接のメリット
スポット溶接の主なメリットは、次のようになります。- 溶接速度が他に比べてはやい
- 初心者でも簡単でできる
- コストの削減につながる
● 溶接速度が他に比べてはやい
スポット溶接では点で溶接するため、他の線で溶接する方法に比べて作業時間が極端に短くなります。● 初心者でも簡単にできる
普通の溶接方法であれば、熟練の技術が必要になることもありますが、この溶接方法では決まった場所を溶接するだけなので、経験値が少ない人でも綺麗に仕上げることが可能です。
● コストの削減に使える
先程少しお話に出てた生産性の向上ですが生産性が向上することによって、人件費を抑えることができ、総合的にかかるコストを削減することが可能になります。スポット溶接のデメリット
スポット溶接の主なデメリットとしては、次のようなものが挙げられます。- 強度が弱い
- 気密性が必要なものには使用できない
- 機材のコストがかかる
● 強度が弱い
スポット溶接は点で溶接しているため線で溶接しているものに比べてどうしても強度の部分で劣ってしまいます。● 気密性が必要な物には使用できない